介護の基本は、「信じ」「待ち」「許す」ことだと話してくれた介護職員がいました。
要介護者に対して、できると信じること、そして、できるまで待ってあげること、さらに、できなかったとしても許してあげること。
入居者と老人ホームの関係も同じです。
老人ホームに対して無理なリクエストであるという自覚を持った上で、「信じ」「待ち」、たとえできなくても「許す」という気持ちが大切です。
なぜなら、多くの家族がホームに無理難題を言う理由は、親をホームに送ってしまった自分自身に対する「いらだち」や「ふがいなさ」が原因である事が多いからです。
これだけ無理なリクエストをしてホームに納得させた、と言う行為をもって、自分のふがいなさを帳消しにしたい、という気持ちから無理難題を言っているのだという理解も成り立つわけです。
しかし、この努力は間違いであり、本当に努力すべきところは、入居前のホーム選定であるべきなのです。
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