高齢者の場合、自ら老人ホームに入ると言ったときに、子から反対されることがよくあります。
また、子に介護施設に入ってほしいと言われた高齢者が「自分で買った家から、なぜ追い出されなければならないのか」と抵抗するケースもよくあります。
そして老人ホームの多くは、事実上、認知症高齢者をメインにした介護施設が多くなっています。
その理由は、認知症であれば子の判断だけで入居を決めることが可能だから、施設側も入居者を集めやすいという事情があるためです。
ちなみに老人ホームの運営にかかる費用の50%以上は人件費です。
老人ホーム運営会社の多くは、民営の営利企業です。
低価格料金にするためには人件費を削減する以外に方法はありません。
となると、介護サービスの質は、介護職員の質とイコールなので、安かろう悪かろうと言うことになってしまいがちです。
また、今のような低価格志向が今後も加速すると、そのうち、専属の介護職員のいない、入居者同士でお互いに足りないところを助け合う、相互扶助の共存共栄型の老人ホームが出てくるのではないでしょうか?
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